とある兵士のお話



ここは惑星イモヴァシー

今日も元気に連合とバイロンが戦争中だ


俺?俺はこの惑星の住民さ

連合にシッポを振って得た小遣いで生活してる


今日は地球製のエグザマクスに乗った指揮官様に連れられて

敵を奇襲する為に森を進軍中~

俺が乗っているのはイモヴァシー製の小型量産機

地球製と比べて装甲が薄くてよく故障する…俺の相棒だ

◆指揮官「お前らがノロマなせいで想定時刻より15分も遅れているぞ!」

最新機のラビオットと同じ速度で進めって?冗談だろ?

だったら俺達にもエグザマクスを寄越せってんだ

◆?「___盛山の木こりより婆様へ ”キノピオの鼻は北へ伸びた”」

◆?「繰り返す ”キノピオの鼻は北へ伸びた”」


ちくしょう…最悪だぜ

奇襲するつもりがこっちが敵に奇襲されちまった

指揮官様は…俺達が戦っている間にさっさとお逃げになられたので

俺は敵から逃げつつ生存者を拾って・・・廃墟に身を隠した

◆兵士A「くそっ…救援はまだか?!」

◆兵士B「俺達は連合軍の正規軍人じゃない 救援は…来ない」

◆兵士C「おーい 手のパワー弱めてくれ…ちょっと苦しい」


夕方になると敵の部隊は引き揚げたのか…周りから消えていた

油断は禁物…慎重に移動していると日が沈んで辺りは真っ暗

疲労が限界に達しようとした時…俺達は教会を発見した

メチャシコシスターが俺をお出迎え!

…だったらよかったんだが中には誰もおらず

俺達は野宿よりマシと教会で夜を過ごす事にした

交代で小型量産機に乗って周囲を警戒 敵の襲撃どんと来い!

ごめん今の無しお願いします来ないで…

…もし来るなら俺が小型量産機に乗っている時に来てくれ

俺はそう神様に祈りながら眠りについた


ああぁ…敵は引き揚げたんじゃなく‥‥進軍していたんだ

俺達が通って来た大橋は既に制圧され周囲は敵だらけ

弾切れ寸前のオンボロ1機じゃ勝負にもならない


◆兵士G「諦めるのはまだ早い ここから10キロ程下流に進めば橋がある」

確かに橋はあった‥‥車用の小さな橋が

いくら小型量産機が紙装甲といっても重みで崩れるって…

ほら敵も同じ考えのようで見張りは1機だけ‥‥1機か

やるしかねぇ…俺は意を決して橋を駆けた

ガトリングの雨に撃たれながら 今にも崩れそうな橋を___


俺達はついに軍の寄宿舎に到着した

数々の苦難を乗り越え…誰一人欠ける事無く


◆兵士A「記念写真撮ろう!記念写真!」

◆兵士E「おっいいね」

◆兵士F「どうせならカッコよくポーズ決めようぜ!」

◆兵士A「よし!みんなー行くぞー!はいチー…」

…その時撮ったカッコイイポーズをキメて笑う俺達の写真は

___今も俺の宝物さ

・とある兵士の記録 ー完ー



そしてEDとかで流れてきそうな兵士たちの日常を映した画像!

こんな感じで戦争中でも楽しみを見つけて生きてる感じのED絵っていいよね・・・

わたし最初カラーでしばらくするとセピア風になってフェードアウトして

次の写真が映し出される演出好き!