その他・コット
戦争初期に作られた不格好な機体とかいいよね…
最適解が見つかってない時代の機体でしか接種できない何かがある
2023/12/16 ワイヤーアンカーの項目を追加
機体名:コット
連合軍とバイロン軍との戦争が始まって数か月後…とある惑星の国家が
「現状、人型兵器(EXM)はバイロンから小型機を輸入しているが、
戦の情勢がどう転ぶが分からない
であるなら防衛の要であるEXMは自国で製造すべきだろう」
こうしてコットの開発がスタートする
*敵の部隊を待ち伏せしているコットと他部隊
自軍も敵国も小型機や戦車が主力であった為
(小型機1機に戦車2~3両の編成が基本)
高性能だと小型機や戦車と足並みを合わせにくいと
コットは生産性とコストが重視された
しかし‥‥今まで人型兵器は輸入に頼っていた為
開発のノウハウが無く、性能は軍の想定よりはるかに低かった
____というか歩かせようとすると転倒した
高度なバランサーと関節機構を開発できなかったのだ…
なので歩行は諦め、関節を固定し足を上げなくても移動できるよう
脚部にキャタピラとタイヤユニットを取り付けて
なんとか移動できるようにした
胸部側面に装備されているワイヤーアンカー
これには様々な使い方があるが
本来想定されていた使用法は転倒した味方を引き起こす時に使用する
・想定外使用法その1 機体に搭乗する際に使用する
外部からワイヤーアンカーの操作は通常はできないが
リモコンで昇降を操作できるよう機体を改造する
コットに乗っているパイロットはほぼこの改造を行うようで
‥‥安全より効率を取ってしまうのは現場で生きる人間の性なのだろうか?
・想定外使用法その2 極まったコット乗りがやる強化ワイヤーアンカーによる攻撃
射出速度を強化したワイヤーアンカーによる刺突攻撃
装甲の薄い機体なら貫通する威力も持つが当てるのが非常に難しく
敵機に当てられるパイロットは片手で数えられる程度しかいない
コットの武装はコットガン
威力は低く連射速度も遅いがシンプルな構造なのでコストが安く生産しやすい
弾倉は交換可能で銃の両側どちらでも取り付けが可能、弾数は15発
欠点はコットの腕が上下にしか動かないので弾切れになっても弾倉交換ができない事
弾切れすると弾を補充するために後退するしかなく
両手にコットガンを持っても15発x2の30発しか撃てないため継戦能力がまるで無かった
…銃の欠点というよりコットの構造的欠陥であるが
機体と装備の開発部署が別だったことで起きた悲劇といえる
ホウレンソウこれ大事
*模擬戦で小型量産機に背後を取られるコット
ちなみにコットは腰も可動しないので
動いている敵に攻撃する際は片足だけ前進させて機体の角度を変える
現場のパイロットはコットガンの弾切れ問題にどう対処したのか?
コットガンを背中に持てるだけ持ち
弾切れになったら投げ捨たのである
捨てられたコットガンは随伴のロイロイが回収して再利用するのでとってもエコロジー
まぁ…みんなホイホイ投げ捨てるから故障率が高く
コットガンは計画よりも10倍くらい生産されたのだが…
回収している光景は和やかな雰囲気だが
コットガンの回収を行うロイロイには武装が無いので非常に危険である
いくら安いっても計画よりも10倍のコットガンを生産する羽目になった軍は
「流石にコストがかかり過ぎる」という事で
コット生産開始から半年後に装填装置が開発されてコットに取り付けられた
他にも股関節が少しだけ可動するように改良されたり
様々な作戦に応じて性能を強化できるよう
スコープやスラスターに武器腕など様々な外付けの強化パーツも開発された
*強化パーツ:上から 遠視スコープ、機動スラスター、腕部多連装マシンガン
なお機動スラスターにはリミッターが付いているが
パイロットはなぜかリミッターを切りたがるので
市街地で戦闘になった際建物にめり込む者が必ず出る
コットは生産性とコストの安さ
そして素の性能こそ低いもののそれを補える拡張性の高さから
他の惑星から導入したいと要望が多数寄せられコットは世界中でライセンス生産された
度重なるアップデートにより現在では追加パーツを装着すれば
並程度のEXM機体と呼べる性能を持っている
*世界中の戦場で戦うコット
・おまけ
コット重装型
脚部と武装を大幅に強化された
速度と火力が飛躍的に向上したがコストも比例して上昇
その割に上半身はコットのままなので装甲が薄い
「この値段だったら他の高性能な機体を買うよ…」とあまり売れなかった不遇な機体
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