30MM戦記・3話


ようやく休暇が取れた「」はFI基地にほど近い町にいた

「」「ほぼ基地で缶詰状態だし、借りてる部屋解約しようかなー」

「」「でも私物置き場は欲しいし…」


どんな物でも取り寄せてくれるシゲじいさんの店でゲームを買った帰り

ふと道端に目をやると

上品な服を着た銀髪の少女が

チンピラ風の男2人組に絡まれていた


「」は女の子を


1~2.助ける

3.助けない


dice1d3=1 (1)



「」「む!!銀髪美少女…いいねえ助けちゃう!」

乗っていたロイロイ(多脚戦車のような兵器)を近くに止め

少女を助けようと近づいたが、「」より先に少年が少女とチンピラの間に割って入った


少年「大の男2人が女の子をどうこうしようなんて」

少年「恥ずかしいと思わないんですか」

チンピラ「うるせえ引っ込んでろガキ!」


少年はチンピラのパンチを避けたかと思うと

瞬く間に殴り掛かったチンピラを倒してしまった

残った一人のチンピラは「」が後ろから膝カックンで地面に倒していた



チンピラ「くそっ覚えてやがれ!」

捨て台詞を吐いてチンピラは逃げだした


「」「少年よ怪我はないかい?あと後ろの女の子も平気かな」

少年「はい 大丈夫です」

銀髪少女は無言で頷いた


これも何かの縁と「」は近くの喫茶店で二人と会話をする事にした

どうやら少女は声が出せないようだ…過去に何かあったのだろうか?

少年はF大陸には来たばかりで、ルインテ大陸から船で避難中に戦闘に巻き込まれ

家族を亡くしたようだ


「」と会話して少年と少女の「」に対する友好度は…

「」が助けに入ったので数値に+20します

少年と少女のどちらかが友好度50以上だと二人は「」の家に遊びに来ます


少年の友好度

dice1d100+20=94 (114)

少女の友好度

dice1d100+20=75 (95)


少年との会話がとても弾んだ「」は二人を家に招待した

「」「銀髪少女の上品な服はここじゃ目立ちすぎるからこの服を着るといい」

「」「少年の服もボロボロだからこれを」

「」は押入れから可愛らしい服とカッコいい服を取り出し2人に渡した


少年「あの…なんで自分が着れない服を持っているんですか?」

「」(VRの臨場感UP用のマネキンに着せる用さ!)

「」(少年に渡した服はボーイッシュ娘を想定したやつ!とは言えない…)


1.嘘を言う

2.ぼかして事実を言う

dice1d2=2 (2)


「」「おかしいよな…この世界に…いもしない人間の服を買っちまう奴はさ…」

「」のやるせない顔を見て少年は「」も自分と同じく家族を亡くしていると勘違いした


少年「…おかしくないですよ」

少年「僕だって妹が好きだったアクセサリーを買ってしまいますから…」

「」(ん?なんか勘違いしてる?)


少年はポケットから髪留めを取り出して見せてくれた

銀髪少女がその髪留めをじっと見ている

それを察した少年は髪留めを少女に渡した


少年「僕が持っていても意味がないしあげるよ」

銀髪少女はうれしそうに髪留めを受け取り身につけた

少年は照れくさそうに頬をかいた

「」(ふふっボーイミーツガール…いいよね)


ボーイミーツガールな雰囲気を爆発音が引き裂いた

少し間をおいて「」の通信端末に同僚から通信が入る


同僚「休暇中に申し訳ねえけど「」がいる町にバイロン軍が殴り込んできたんで」

同僚「今から出撃の時間だぜ!」

「」「今から基地行っても間に合わなくね?!」

同僚「「」の機体は持ってきたから今から言う場所に来てくれ」


合流地点に向かう準備をする「」

「」「っと少年 この町の避難シェルターまでは俺の予備ロイロイを使え」

少年「え?!僕ロイロイに乗ったことありませんよ」

「」「乗りながら使い方を覚えればいい」


「」はロイロイの起動鍵を少年に投げ渡した

「」「戦闘が終わったらまたこの家に集合だ」

「」は合流地点へ向かった


合流地点に到着した「」に同僚が話しかける

同僚「 「」-!お前の機体を持ってきたぞー!」

「」「なん駄コラ」

同僚「お前昨日派手に機体をぶっ壊しただろ?」

同僚「だからメンテ終わった胴体と頭に手の代わりの武器取り付けてもらったぜ!

整備班に感謝しろよ!」

「」「怒りしか湧いてこねえ…」

「」「これアルト部分いらねえ!タンクだけの方が絶対いいだろ!」


しかしこれしか機体はないので渋々「」は乗りこんだ


「」「チ〇ポオンザタンク!お前に命を吹き込んでやる!」

同僚「命を吹き込むってそういう…」

「」「バカッまあ大体あってる!」


同僚「っと敵はなんでかレーダーに反応しないみたいで居場所は確定じゃねえけど

爆発してる所に行けばいるっしょ」

「」「てことは…ここから2時と8時の方向に敵はいるって事か…」

「」「町の損害を考えて二手に分かれて対応だな」


同僚「合点承知の助~!」

「」「スケスケの助~!」


同僚「今日も元気にダブルショットガンだ!くたばれ!」

敵はビルを盾にして同僚の攻撃を防ぎ

反撃にマシンガンを撃ってきた


同僚「モグラが穴からやっと出たァ!」

同僚は跳躍しつつ機体を倒れ込むように反らし

攻撃を避けつつショットガンを浴びせた


右腕を吹き飛ばされた敵機は背中に取り付けていた斧を左手で投擲

その直後、同僚のショットガンを胴体に喰らい沈んだ


同僚は投擲された斧を右手のショットガンを盾にして防ごうとしたが

斧はショットガンを両断し___

その刃はコクピットに到達していた


同僚「ふぃーアブねえ…もうちょいでミンチになってたわこれ」

同僚は斧をコクピットから引き抜いた

引き抜いた場所からは奇麗な空がよく見えている

同僚「敵が最近妙に強ええわレーダーに映らねえ奴がいるわで…

このっままだと俺ヤバイわ」


一方「」は苦戦していた

「」「機体バランス悪過ぎだろ!でもやるしかねえ!」

「」「DELuuuuuuuuuu!!!!!!!!」


「」の放った主砲は…

数値が65以上で敵を撃破、以下なら接近戦突入

dice1d100=63 (63)


「」の主砲を避けた敵機はキャノン砲とマシンガンで「」を攻撃する

敵機のマシンガンを避けきれなかった「」だったが

咄嗟に左の剣で胴体を守る


敵機はさらに「」に接近、斧を握り締め襲い掛かってきた


「」「見た目が悪いからって舐めるなぁ!」

キャタピラを器用に動かし「」は立ち上がった


それと同時に主砲で敵をビンタ、敵を弾き飛ばすとともに

タイミングよく主砲発射と同時にキャタピラを動かし___

タンクの身で跳躍した


「」「タンクが飛べぬと誰が決めたーーーーー!」



「」の剣は敵機を両断した

「」「相手が悪かったな」


昨日は休日出撃で災難でしたね

申請された強化パーツはもう機体に

取り付けられていますので確認をお願いします


「」「やはり装甲の厚い機体はいいねえ」

今日の任務ですが…詳細は現地で説明するとの事です

ご武運を


「」「うーん行先も知らされずエアファイターに乗って行けって…」

「」「エアファイターのパイロットさんは何か知ってる?」

エアパイ「俺が言われたのは指定された場所にお前と機体を運んで

すぐ帰投しろって命令だけだ」

エアパイ 「そこに何があるのかは俺も知らされていない」

「」「危い気配がプンプンで嫌になるぜ…」

・・・・・・・・・

エアパイ「ここから12時の方向にある谷の中をまっすぐ進めとの事だ、

健闘を祈ってるぜ」

エアファイターと別れた「」は谷を進んでいく


「」が谷を進んでいると連邦軍の輸送車両を見つけた

その横にはエース部隊”砂漠の要塞”の一人が護衛を務めていた


「」「あなたは!いかなる攻撃も防ぐ砂漠の要塞の盾!その名は…」

「」「ダイヤモンドジョズ!」

ジョーンズ「ジョーンズだよ!んもー「」君はいつも間違えるんだから」

「」「へへへ愛嬌ですよ、愛嬌」


ジョーンズ「おっと雑談より先に任務について説明しないとねー」

ジョーンズ「このコンテナをFTJ基地まで護衛する任務だよ」

「」「*FTJ基地って実在してたんですか?!…ちなみに中身は」

ジョーンズ「それは基地についてのお楽しみって事で!」


===================

*FTJ基地

機密事項の多い連邦の基地

そのため極秘で新兵器を製造しているのでは?と噂されている

一般兵は基地の場所さえ知らされていない

===================


ジョーンズ「そういえば「」君とはこの前飲み屋で会ったぶりだねえー」

「」「そうですね あの時はエーススナイパーのルトーさんに奢ってもらったっけ」

ジョーンズ「「」君すごく高いのばかり注文するからすごい目してたよルトー」


「」「好きなの頼んでいいって言うから注文したんですがいやー若干申し訳ない」

ジョーンズ「ルトーのあんな顔見れて俺は楽しかったよ!ははは!

___楽しい会話はここまでか」


ジョーンズはバックパックの大型電磁シールドを展開、同時に周囲に爆発が起こる

レーダーに反応は無かったが、「」は前方に敵機が6機いる事をモニターで確認した


「」「…最近レーダーの調子悪いですね」

ジョーンズ「もうレーダーは信用しない方がいいよ あと危ないから前に出ないでねー!」


コンテナの上に立ち敵の猛攻をシールドで防ぎつつ

ハンドキャノンによる反撃を行うジョーンズ


ハンドキャノンは敵機2体に当たり

1機目には盾で防がれたが、もう1機には胴体に直撃した


「」「すんごいシールドあるし乗ってる人強いし…俺の来た意味ってあります?」

ジョーンズ「あの6機ぐらいなら俺1人でも平気なんだけどねー多分これで終わらないよ」


後方の谷上からこちらへ一直線に接近する新手の敵機が出現した

それは数日前に「」を死の寸前まで追い詰めた機体であった


ジョーンズ「噂をすれば来たねー!シールドは置いていくから「」君は前方の5体から

輸送車両守ってね」

「」「俺1機でカジュアルクラス5体相手は無理ですって!!!!」

ジョーンズ「緑のコンテナに入ってる試作武器は使っていいからー!ガンバ~!」


胸部と膝の電磁シールドを展開しつつ大斧を構えるジョーンズ

武器をナイフに持ち替える敵セミフォーマルクラス

ジョーンズ「防御だけの鈍亀じゃないよー俺は」


後方でエース同士の戦いが始まった時、

「」は前方の敵の対処に追われていた



「」「マニュアルを読んでる暇がねえ!とりあえず発射!」

急いで緑のコンテナを開け試作武器を装着し、「」は前方の敵に照準を合わせた


1~5. 1機撃墜

6~9. 2機撃墜

10. 3機撃墜

dice1d10=6 (6)


試作武器の威力は凄まじく、直撃していない敵機も爆発している

「」「かすっただけで敵が爆発してる…けど一発撃ったら壊れた…」

「」は緑のコンテナを投げ捨て

その下にあるもう一つの緑コンテナを開けた


「」「ビックリドッキリ武器第二弾!」

1~7. 2機撃墜(残り1機)

8~10. 3機撃墜(全機撃墜)

dice1d10=3 (3)


中央の砲口からビームが途切れる事なく照射され

左右のクロー付きミサイルがビームを避ける敵機に襲い掛かる

1機はミサイルのクローに捕まり爆発した

敵部隊の隊長機と思われる機体はビームを避けつつ

迫りくるミサイルを撃墜し、「」との距離を詰めてくる


「」「左右についてたやつってミサイルだったのか…」

「しかしクロー付きミサイルって…開発部はなに考えてんだ」


「」は試作武器が積まれていた車両を連結から外し

それに乗ってコンテナを盾とし敵隊長機に近づく

敵隊長機が「」をコンテナごと打ち抜こうと照準を合わせた

瞬間__「」は飛び出し

敵に向けてマシンガンを撃った


「」の放った攻撃は敵のライフルを破壊

しかし「」もまた敵の攻撃で右腕を破壊されてしまった


破壊されたライフルを捨て斧を構える敵隊長機

左手の装甲板の裏に隠されたナイフを引き出す「」

互いに必殺の間合いまであとわずか___


「」は敵機の下に旋回しながら潜り込み

ナイフで敵機のコクピットを切り裂いた___

「」「腹の探り合いは俺の方が上だったな

いや…この場合は下か?」


前方の部隊が全滅した時と知った敵セミフォーマルは

任務達成は不可能と判断したのか撤退した

ジョーンズ「潔い判断だねーああいう判断をする敵は厄介だから

ここで倒しておきたかったなぁ」


ジョーンズは深追いはせず、運搬車両の護衛に戻った

その後は敵の襲撃はなく「」たちはFTJ基地へ到着した


__FTJ基地__

ジョーンズ「なんとかなったねー」

「」「なりましたねー」

「」「それでこれの中身って何なんですか?」

ジョーンズ「今日の任務をとても頑張ってくれた「」君にはちょっとだけ教えるよ」

「これには特別な機体の部品が入っててね それらを今からここで組み立てるんだ」

「」「特別な機体ですか__敵がセミフォーマルクラスを差し向けるほどの」


ジョーンズ「うん特別な機体だね これ以上聞けば「」君を

消さなきゃいけなくなるからやめてね」

「」「コワ~怖いから俺風呂入って寝ます」

ジョーンズ「ここの風呂は広いから気持ちいいよー

そうそう”特別な機体”が組み上がるまでは基地の外に出ないでねー」

「」「スケスケの助~」

ジョーンズ「んもー「」君それを言うなら合点承知でしょーははは!」


翌朝、「」は朝早くから起床してワイヤーのような物をひたすら結んで繋げていた


基地の外周にある鉄柱に階級章を括り付けたワイヤーを結んで

それを自分の胴体に巻き付ける「」


「」「階級章は俺の軍人としての命、つまり体の一部、それと繋がっている限り俺は基地から出ていない事になる」

滅茶苦茶な理屈を提唱しワイヤーに繋がれた「」は基地の周りで散歩を始めた


それを指令室から見ていたジョーンズはため息をついた

ジョーンズ「相変わらず「」君はロックだなあ…まあ俺の目の届く範囲ならいいけどさ」


しばらく基地の周りを散歩していると

「」は遠くで煙が上がっている事に気が付いた


「」「この辺りに町はないし人もいないはず…気になる」

基地へ戻りながら通信端末でジョーンズに連絡を取る「」


「」「基地から方位…アレ?磁石が回ってて方角が分からん…

とにかく煙が見えるんですが」

ジョーンズ「ああ それはこちらでも認識してるよーどうやらロイロイ同士が

ドンパチやってるみたい」


「」「気になるのでロイロイで見に行っていいですか」

ジョーンズ「基地外周の散歩じゃ足りないのかな?」

「」「___ええ 次は散歩じゃなくドライブがしたいのです」

ジョーンズ「なるほどードライブか!ははは!30分だけならいいよ時間は守ってね「」君」

「」「ありがとうございます!では格納庫のロイロイ借ります!」

「」は煙が立ちのぼっている地点へ急いだ


煙が立ちのぼっていた地点に到着した「」


「」「んん・・・?んん!!!!?撃たれてるロイロイってあれ俺の予備機じゃね?!」

「」「って事は乗ってるのは…少年か!?」


「」は攻撃している方のロイロイ2体に攻撃を開始した


1~4.ロイロイ撃破

5~6.ロイロイ小破、ロイロイは撤退した

7.攻撃を避けられ相手の反撃で「」中破

dice1d7=6 (6)


「」はロイロイに向かって攻撃を開始、撃破はできなかったが

小破したロイロイ2体は形勢不利と判断したのか撤退した


「」「逃げる者は追わずってね」

「」は残ったロイロイに語り掛ける

「」「もしかして乗っているのは少年か!?俺だ「」だ!安心していい!」


ロイロイのハッチが開き、顔を出したのは__昨日「」と知り合った少年・ネイスだった

少年「「」さんー!僕です!助けて頂いてありがとうございます!」

「」「やっぱり少年だったか…どうしてこんな所に…っとまずは基地へ戻ろう」


ジョーンズ「おかえり「」く…「」君って既婚者だったの?!!」

「」「そこでお腹を痛めて生みました…ってのは冗談でかくかくしかじか・・・」


ジョーンズにこれまでの顛末を話す「」

「」「・・・という訳です」

「」「俺と別れてからの出来事についてはこれから部屋で聞こうと思います」

ジョーンズ「ははあ色々大変な目にあってきたんだね」

ジョーンズ「事態が落ち着くまでここにいるといいよー」

少年と少女の顔が和らいだ、ようやく安全な場所で休めるのだと


「」にだけ聞こえるようにジョーンズは話しかけてきた

ジョーンズ「くれぐれも例の件には関わらせないように」

「」「部屋からは極力出さないようにします」

ジョーンズ「そうしてくれると助かるよー」

「」の肩をポンと叩いてジョーンズは立ち去った


FTJ基地ので「」が寝泊まりしている部屋で「」は少年からこれまでの経緯を聞いた


チンピラ撃退後、黒スーツの男達に銀髪少女が誘拐されそうになり別の町へ逃げたが

そこでも黒スーツの男たちとさらに犯罪組織からもなぜか追われ

身を隠すために荒野を移動していたが、ついに犯罪組織のロイロイに見つかってしまう

そこで「」が助けに入り…今に至るようだ


「」「黒スーツの男ねえ…少年は追われるような事をした覚えはある?」

少年「ないですよ!それにあの黒スーツは僕なんて眼中にないって感じがしました」

「」(となると追われた原因は銀髪少女か…こんな年端のいかない少女を捕まえて

何の意味があるんだ?薄い本的な意味以外で)


「」(犯罪組織も少女を捕まえようとしていた…”黒(ヘイ)”に聞けば何か分かるかも)

「」「まあここにいれば絶対安全だから今はゆっくり休むといい

ここを襲う奴なんてバイロン軍ぐらいしかいないs__」


タイミングよくバイロン軍の砲撃の雨がFTJ基地へ降り注いだ


少年と少女に基地のシェルターへの行き方を教えながら

「」は自分の機体がある格納庫へ向かう


「」「俺が付き添えるのはここまでだ!死ぬんじゃないぞ!」

少年「「」さんもどうか気を付けて!」

アルトに搭乗した「」にジョーンズからの通信が入る


ジョーンズ「「」君にちょっとお願いがあるんだ俺の代わりに

基地内に潜入して来るであろう敵を排除してくれないかな」


ジョーンズは敵の襲撃を想定していたのか、基地のエネルギー炉と機体を直結

基地全体を包む巨大な電磁シールドを展開していた

しかしシールドの維持のためにジョーンズの機体はその場から動けないようだ


「」「電磁シールドで基地を覆ってたら敵は入ってこれないのでは?」

ジョーンズ「俺がいる事を知った上で砲撃をしているから

電磁シールドに穴を開ける”何か”があると思う」

ジョーンズ「砲撃は陽動で本命は少数の部隊が基地に潜入して

”特別な機体”を奪うか破壊するつもりなんじゃないかな」


”特別な機体”がある格納庫の前に到着した「」はコンテナの陰に隠れ

周囲を警戒していると敵機3体が接近してくるのが見えた


「」「たった3機で侵入して来るって事は少なくとも全機インフォーマルクラスだな」

「不意打ちで1体…いや2体沈めば…っ」


数値が50以下なら攻撃は全て回避されます


数値が50~70・1体撃破

数値が70~100・2体撃破

dice1d100=65 (65)


「なんとか1機は沈んだけど…不意打ち避けた錬度の高い奴2機と

これからやるのか…泣けるぜ」


すると敵機うち1機は格納庫へ向かい、「」の方へは1機で向かってきた

「」「俺程度は1機で十分って事か?それとも向かってくる奴が一番強い奴なのか」


「」「なんにせよタイマン勝負なら勝機はあるぜ!」

数値が90以下・「」中破、敵は無傷

数値が90以上・「」中破、敵は小破

dice1d100=44 (44)


敵の攻撃を受け格納庫から持ってきたライフルを破壊されてしまった「」


どうやら刀で勝負を決するつもりのようだ

「」「マシンガンで相手の動きを誘導して左のナイフで仕留める…ッ!」


敵機の斬撃を肩の強化装甲で一瞬受け止め

その一瞬でマシンガンを相手に撃ち込んだ

しかし敵は姿勢を反らして回避

同時に刀を振り下ろし「」機の右腕を切断した

「」「腕はくれてやる!俺は胴体を貰う!!」

敵コクピットへナイフを刺そうとするが___

回避された上、「」はメインカメラに膝蹴りを食らってしまう


「」「これは危い!退却___」

逃げようとする「」を敵機はバックパックに吊り下げていた

ビームライフルを逆手で素早く取り、撃った


「」の右脚部が吹き飛んだが、残った左足で姿勢を制御し

なんとかコンテナの裏へ滑り込む


だが「」に残されたのはナイフと半壊した機体・・・

敵は無傷、逆転の目は無かった___

「」「セミフォーマルに連続で遭遇するなんてツイてないな…」

「少年…銀髪少女…お前たちは死ぬなよ…ッ」


「」は覚悟を決めて特攻を仕掛けようとした時、格納庫で爆発が起きた

格納庫から敵機が1体飛び出して「」のいる方へ向かってくる

その後、爆炎噴き出す格納庫からゆっくりとした足取りで出てきた機体は、

連邦軍のアルトでもバイロン軍のポルタノヴァでも無かった


「」(バイロン軍の機体へ銃口を向けている…?まさかアレが”特別な機体”!?)

???「砲撃中に例の機体の奪取あるいは破壊が任務だが」

???「残り45秒で友軍の砲撃が終了する__目標達成は不可能と判断し撤退する」

敵は煙幕を周囲に展開、「」の前から姿を消した


「」「あのまま特攻してたら絶対死んでただろうなあ俺…

今日はツイてるんだかツイて無いんだか分からん…」

這いずりながら特別な機体に近づく「」


「」「そこの機体に乗ってるパイロットさん!助かったぜーー!」

?「「」さん…僕…乗っちゃったんです…乗ってしまったんです」

特別な機体に乗っていたパイロットは___少年だった

・・・・・・・・・

少年と”特別な機体”が連邦・バイロンの戦争に大きな影響を与える事になるのだが

この時の「」には知る由もなかった__


30MM戦記・第一部「ふたりの英雄」—完—


__???__

***「珍しいねぇ任務失敗とか!すんごい久しぶり?」

???「いかなる処罰も覚悟しております」

***「はっはっは!そんなことする訳ないじゃない!許すって~」

@@「団長これからどうしやすか?」

***「もういい時間だし帰ってメシでも食おうか!」

@@「いいっすねえ!ゴチになりやす!」

???「……」



・生存特典

ジョーンズ「「」君!機体の防衛に成功したねーお礼に軍に掛け合って

機体のカスタマイズ2回できるようにしたよ」

「」「うおおおー!うおおおしゃぁぁぁーーー!」


1・4.武器を強化したい

2.装甲強化したい

3.スラスター増設

dice2d4=1 2


・武装の強化・選択肢

「」「ロボと言えば武器だよねー」

1.近接武器

2.ライフル

3.キャノン!

4.レールガン

5.大型ライフル

6.武・器・腕

dice1d6=3 (3)


ジョーンズ「キャノン砲と装甲の強化だね」

「申請が受理されたらすぐに取り付けるよ」

「」「楽しみです!」


30MM戦記・4話へ続く