30MM戦記・5話

「」は*少年と少女と共に、ロボ用巨大バイクに乗ってFJ基地に向かっていた

バイクに乗って移動してから数時間が経った頃


*少年の機体は試作機であった為、データ測定用の機器を入れる

広めのスペースが座席の後ろに設けられていた

「」の強い要望によりそのスペースに少女用の座席を設置して

2人乗りが可能な機体に改造した


「」は少年とビデオ通話で会話していたが、少女がもじもじしている事に気が付いた

「」(これは・・・)


1.お腹がすいてるのかな?

2.おうんち・・・?


dice1d2=2 (2)


「」「なあ少年 うんうんしたくない?」

少年「…え?いえ僕は出発前にトイレに行きましたから大丈夫です」

「」(くそっ!トイレに行きたい乙女心を察しろ少年!ここは泥をかぶるんだよ!)


「」が少女の方をチラリと見ると少女は首を横にブンブン振っており

手にはお弁当箱を持っていた


「」(おうんちではない・・・?)


1~2.お腹がすいてるのかな?

3.弁当箱・・・便・・・お便・・・お弁うんち?!!11?!!?

dice1d3=2 (2)


「」(・・・あっそういう事か)

「」「少年 ちょっと早いが飯にしないか」

少年「いいですけど なんか急ですね」


「」が察してくれた事に対してなのか、少女はぺこりと頭を下げた

「」はニヤリと笑って少女に向かってウインクを返した

少年「 ? 」


岩石が邪魔して上からは見えない場所に機体をとめた「」たちは

日当たりのよい場所に歩いて移動した


少女はビニールシートを地面に敷き、持ってきたお弁当を置いた

「」「う~んうまい」

少年「おいしい…僕もある程度の料理なら作れるけど

ローネ(少女の名前)の料理に比べると全然だ」

少女は料理を褒められてうれしそうだ


「」「こうしていると…ここが地球最大の激戦区だって忘れそうになるな」

少年「こういう当たり前の事を 当たり前にできるようになりたいですね…」


先の見えない将来を考え、不安に思ったのか少年と少女の顔は曇っている


「」「……そうだ!確か俺の機体の隠しスペースに…ちょっと待っててくれ」

そう言って「」は機体のある場所に戻り、カメラを持ってきた

「」「シゲじいの店で衝動買いしたポラロイドカメラ!これで記念写真撮ろうぜ!」

「」「・・・買ったものの俺・同僚・小隊長ぐらいしか撮るものがなくて…

むさい男の集合写真とか撮っても…な」


「」はカメラを岩の上に置きタイマーをセットした

「」「5秒後に撮るぞー!!」

少年「え?はっええ!?」


「」は少年と少女を後ろから抱きしめるように

二人の肩に手をまわして満面の笑みでダブルピース


現像された写真を少年に渡した「」は言った

「」「生きてりゃ辛いこともある そんな時はこの写真を見て思い出してくれ」

「」「どんな苦しい時があっても諦めない限り また楽しい時は来るってさ」

「」「激戦区に左遷されて毎日死にかけてるが楽しく生きてる俺からのアドバイスだ!

ははは!」


少年「 「」さん…ありがとうございます 写真…大切にします」


休憩を取り終えた「」たちはFJ基地を目指して移動を再開した


FJ基地まであと少しという所で少年は「」に言った

少年「「」さん あの左に見える森林地帯に行きませんか?」

「」「何か見つけた?」

少年「いえ見てはいないんです ただ…何か引かれている…呼ばれているような

そんな感覚があるんです」


「」「よし じゃあ行ってみるか」

少年「いいんですか?自分で言うのもなんですが確証はないんです」

「」「そういう違和感を感じたら何かがあるのものさ!少年よ

その感じ取れるセンスは大切にするんだ」

少年「はい!」


森林地帯にバイクで通れそうな道を見つけた「」たちはその道を進んでいたが

「」は急にバイクを止めた


「」「少年 機体のマントでメインカメラを隠すか映像を切れ…気づかれる」

少年「敵を見つけたんですか?!」

「」「日が差していない所でコクピットを開けて双眼鏡で見るんだ」


少年が双眼鏡を覗くと少数のポルタノヴァのカスタム機が

森を移動している姿がチラリと見えた


少年「あれがまさかFN基地を陥落させた…!」

「」「いやまだ分からない だがこれ以上近づけば敵に気付かれるだろうな」

「もし基地を壊滅させた部隊だったら2機で挑むのは無謀だし…さてどうするか」


敵部隊の移動速度や雰囲気から即座にFJ基地に攻撃を仕掛けるつもりはなさそうだ

「」は…

1~2.敵に気付かれないよう、迂回してFJ基地へ向かう

3.味方に危険を ”知らせる”


dice1d3=3 (3)



少年「早くFJ基地の人たちに知らせないと!」

「」「そうだね ちなみに少年…こういう場合 どういった方法で

知らせた方がいいと思う?」

少年「え?そうですね…敵に傍受される危険がありますけど遠距離通信で知らせます

ジャミングされてたら信号弾で」


「」「うむ素直な良い知らせ方だ しかし急を要する場合それだと遅いな」

少年「じゃあどうするんです?」

「」「こうする」


なんと「」はビームライフルでFJ基地を攻撃した

ビームはFJ基地の外壁に直撃したが外壁は強固なビームコーティングがされていたので

貫通はしなかったが表面は少し溶けている


少年「ちょ!何してるんですか「」さん!」

「」「人に危険を知らせるには相手を心配した100の言葉よりも無慈悲な一撃のほうが

理解が早いんだなこれが」

「」はバイクに乗りその場から移動した後、身を隠した

FJ基地から続々と高機動飛行型のアルトが出撃しビームの射撃地点へ向かってきた


ザンフォグ「団長!敵機がわんさか飛んできやすぜ!!」

敵部隊の”団長”と呼ばれた男が叫ぶ

団長「ああああ!せっかくの計画がパーだ!誰?!今撃ったの?!

早すぎるって!ザンフォグお前か!」


ザンフォグと呼ばれた男は即座に反論した

ザンフォグ「いやいや団長のすぐ横にいやしたでしょ!あっしじゃありやせんぜ!」

団長「じゃあディナン君?!」

ディナン「ビームはここよりも後方から撃たれています」

「加えて言うなら事前に敵基地の周囲には近づかないよう友軍には通達しています」


団長「じゃあ誰がやったの?連邦軍が自分の基地撃ったの?」

ディナン「・・・不可解ですが その可能性が高いかと」

団長「…そいつバカなの?」


FJ基地の飛行部隊が森林地帯に集結し敵部隊と交戦を開始

「」は敵部隊との距離を慎重に縮めていく

「」「正面切って戦えば負ける 敵の目が上を向いている間に仕留めるぞ!」

敵機はセミフォーマルクラス3機と輸送車が1台、数では連邦軍が有利だが…

基準値50

それより数値が大きければ連邦側が優勢

低ければ敵セミフォーマル部隊が優勢

dice1d100=28 (28)


数は味方の戦力が勝っていたが質は敵に分があったようだ

飛行部隊が1機、また1機と堕とされていく…


「」「まずいな味方が徐々に押されて始めてる」

「」「少年!敵の注意をこちらに向けさせるぞ!」

少年「はい!」

「」「最低でも鈍足な輸送車は落とす!」


数値が50以上で輸送車に攻撃がヒットします

dice1d100=36 (36)


「」は突撃を開始、セミフォーマル部隊に奇襲をかける

完全に虚を突いた攻撃で決着はついた___敵がセミフォーマルでなければ


「」と少年の攻撃をザンフォグは寸前で避け、ディナンは刀でビームを弾き

”団長”は素手でビームをねじ消した

「」「タバコの火を消すみたいにビームを消した!?」

「___だが俺たちの勝ちだ」


団長「なっ?!」

「」の攻撃の気配を読んだかのように攻撃を重ねた飛行編隊隊長の攻撃が

輸送車の上部に直撃した


上空からの攻撃は輸送車の中にいた機体には当たらなかったが

その衝撃によって機体は動き出した


開けてはならぬパンドラの箱、鍵は光矢に壊された

開けてはならぬパンドラの箱、目覚めた災厄世界を侵す


団長「ちょちょまだ早い!!」

「よちよーち いい子でちゅねーまだ寝てようねー」

”団長”は必死になだめた

それが無駄な行為だと言わんばかりに謎の腕が輸送車の屋根を切り裂いた

団長「こりゃ駄目だ完全に醒めちまった」

団長「退避!!!」


「」「なんだあのイカれた機体は!データにないぞ?!」

少年「「」さん逃げましょう!あれは近づいてはいけない力です!!」

アンノウン機体は輸送車を破壊して立ち上がり、FJ基地がある方角に体を向ける

背中の巨大なビーム砲と思われる武器を発射しようとしているようだ


__っ!!アレを撃たせては駄目だ!__「」はそれを直感する

「」(キャノンッ…間に合うかッ!)

数値が50以上でキャノン砲が直撃し、敵機は体勢を大きく崩します(味方の損害軽微)

50以下なら砲弾は敵の砲塔をかすり、敵の攻撃軌道をほんの少しずらします(味方の損害大)

dice1d100=21 (21)


「」の放った砲弾は敵の砲塔をかすり、わずかに敵の射撃軌道をずらした

敵の砲塔から赤黒い光の筋が見え、それは砲塔から離れるほど拡大してゆき

空とFJ基地の一部を赤黒く染めた光はやがて消えた


___FJ基地の飛行編隊半数と基地の一部と共に

飛行編隊隊長「ッ!状況知らせ!被害はどうなっている!」

部下「・・・部隊の半数と連絡が取れません!・・・?!基地の一部が消滅した模様ッ!」

飛行編隊隊長「消滅?基地が消滅だとッ!いったい何が起こった?!!!」


団長「連邦の羽付き共が混乱してる内に撤退しようか」

ザンフォグ「いいんですかい殲滅しなくて」

団長「まあ基地の2~3割は消したしいいでしょ

それに…今あの子に暴走されたら自軍にも被害が出る」


団長「暴走する前に寝かせないと・・・さ」

ザンフォグ「お守りは面倒で困りやすね」


セミフォーマル3機はアンノウン機に掴まり、急加速で離脱した

「」「なんてスピードだ…もう見えなくなったぞ」

少年「追いますか「」さん」

「」「追いつく前に俺たちがガス欠になる」


混乱が続くFJ基地にどさくさに紛れて入った「」は無断で補給を開始した

少年「いいんですか…?無断で基地の物資を使っちゃって」

「」「私利私欲で使ってないから大丈夫さ」


「」「おーいそこの整備兵!前にある赤いレバー押してくれないかー!」

少年「ちょ「」さん!隠れなくていいんですか?!」

「」「こういう時は堂々としていた方がむしろバレにくいんだぜ」



飛行編隊隊長「そこのパイロット二人 見ない顔だな」

飛行編隊のグレボ隊長は「」たちに話しかけてきた


少年「?!」

「」「嫌だなー前から居たじゃないですか」

グレボ隊長「・・・そうだったか?すまない」

用事を済ませたグレボ隊長は格納庫から出る前に「」たちに言った


グレボ隊長「…ああそうだ そこに置いてあるエアファイターを

持っていくといいそれは礼だ」

そう言うとグレボ隊長は立ち去った

少年「あの人…僕たちの事気づいてましたね」

「」「気づいたのが理解がある人で本当によかったよ」


「」(2度寝したせいで規格外の化け物共と戦う羽目になって…すごい疲れた一日だった…)

「」「でも後は基地に帰って結果を報告するだけ!」

少年「乗り物がすごい奇抜な姿になっちゃいましたね」

エアファイターとドッキングして羽が生えた状態のバイクを見て少年は笑った


「」「バイクで空を飛ぶなんて経験はそうそうないから堪能するんだぞっそれ!」

「」はエアファイターの機首を勢いよく上げ、バイクをウィリー走行のような状態にした

__その瞬間、先ほどまで機体があった空間を何かが掠めていった

「」「っ!?」

「」はエアファイターの出力を停止させて故意に失速させた


「」「少年!戦闘準備だ!」

少年「え?!狙撃?!アラートは鳴らなかったのに!?」

「」「一定速度で飛んでると!錬度高い変態は!システムを使わずッ!勘で当ててくる!」


レーダーが遅れて敵の接近を知らせた

「」「遅せえよ!くそっ!少年!エアファイターとドッキングするんだ!」

少年「僕はやった事ありませんよ!ドッキングなんて!」

「」「君ならやれる!コンソールの左当たりにドッキングシステムがあるからそれ実行!」


少年は言われた通りドッキングシステムを実行し、無事ドッキングに成功した

「」「…ドッキングバグは修正されてたようだな 

よかった…俺のあの時の苦労は無駄じゃなかったんだ…」

少年「え?バグ?…って「」さんはどうするんですか!」

「」はみるみる落下していく…


「」が落下した場所から土煙が舞う

少年「「」さん!「」さーーーーーーーん!」

「」「なんだ」


「」はバイクとドッキングする事によって落下の衝撃を和らげていた

少年「よかった…無事だったんですね「」さん!」

「」「タイヤは万能なんだぜ」



「」「少年はレーダーに反応した空戦シエルノヴァを叩いてくれ」

少年「わかりました「」さんはどうするんですか」

「」「俺はさっき狙撃してきた奴を叩く」


「」はとある山に目を向けた

少年「狙撃は空戦シエルノヴァがやったんじゃないんですか?」

「」「あれは俺たちと同じくらいの高度を飛んでたが

狙撃はもっと下からだった」


「」は狙撃ポイントと思われる地点に向かう

「」「っっッ!!!」

狙撃を行っていた四脚シエルノヴァだったが

「」の動きを見て狙撃では倒せないと考えたのか

近ー中距離武器に持ち替え「」に向かって移動を開始した


敵の四脚は低い全高、四脚の強みを活かした動きで「」の攻撃はことごとく躱されてしまう


「」「機動性がいい者同士の射撃戦じゃやっぱり決着がつかないっ」

「」「ゲテモノ相手に近づくのは危険だが…やるぜ!」


「」の意図を察したのか、敵も一直線に「」との距離を詰める

「」「さぁて度胸試しの時間だッ!」


敵と「」が間近に迫った時、敵が先に動いた

なんと武器を持った手を無防備に上げたのだ

「」(?!手は囮!本命は足のキャノンか!!)

そう判断した「」は注意を敵の足にあるキャノンに向けた

___それが敵の思惑通りと知らずに


「」は獣じみた直感で危険を感じ取り左手の盾でクナイを防いだ

しかし__盾から突き出した槍を避ける事はできなかった

「」(頭をやられた?!)「センサー切替ッ間に合え!」

「」は背中に装備しているキャノンのセンサーに接続、視界の確保と同時に砲撃したが

敵機は身をよじって砲撃を回避

____回避される事を織り込んだ「」の左手ハサミソードの袈裟斬りすらも

ライフルを盾にして防がれてしまった


「」「こいつ…タイマン慣れしてやがるッ」


「」の斬撃から逃れるために機体をくるりと回転させる敵機

回転中にも背面撃ちで「」の動きを牽制、盾から突き出た槍を手に持ち替え

機体の重量を乗せた重い突きを繰り出す

「」はソードビームライフルでなんとかその突きを逸らす

このまま戦えば俺は死ぬ__「」は賭けに出た

「」「タイヤを直進させる!」

「」はバイクパーツを緊急パージして敵の脚にぶつけた

愚かにも「」は敵四脚と戦う為に必須の機動性を自ら手放したのだ


「」は右手に持っていたソードビームライフルを投擲

両手でハサミソードを構え斜め下から切り上げたが、敵機の槍に阻まれた


__「」が飛び出すクナイや槍を知らなかったように

敵もまたハサミソードの機能を知らないのだ

「」はハサミソードのもう一つの持ち手を右手で掴み、

ハサミソードをダブルモードに切り替え敵機の胴体めがけて右手のソードを振り下ろした


敵機は後退して躱そうとしたが、前脚に絡まったバイクパーツが後退を阻んだ


「」のバイクは敵機の機動力を殺し

手にしたハサミソードは敵の命運を断ち切った

「」の無茶な挙動で悲鳴をあげている機体をハサミソードで支えながら「」はつぶやく

「」「…ハァッ…ハァ…シゲじいに感謝だな…

こいつがなきゃこのゲテモノを仕留め切れなかった」


しばらくして「」のいる場所に少年が降り立った


少年「?!大丈夫ですか「」さん!その機体の損傷は…っ」

「」「相手が中々の手練れでさ 危うく死ぬところだったよ…少年の方はどうだった?」


少年「以前「」さんに戦場で役立つ知識を教えてもらっていた時に

空戦シエルノヴァの特徴と戦い方を教えて貰っていたので…なんとか勝てました」

「」「役に立ってて何よりだ…俺の授業を無駄だって言ってた奴に聞かせたいぜまったく」

損傷をまったく受けていない少年の機体を見て「」は…


1.今の俺じゃ足手まといになる…少年は先にFI基地へ戻るんだ

2.・・・一緒に帰ろっか!

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「」「今の俺じゃ足手まといになる…少年は先にFI基地へ戻るんだ」

少年「こんな状態の「」さんを置いて先に行けませんよ」

「」「優しいな少年…だが嫌でも先に行ってもらう FI基地の…全連邦軍の危機なんだ」


「」の真剣な表情に少年は身構えた

少年「それは・・・どういう事ですか」

「」「俺たちが飛んでいた空路…エリアは連邦の勢力圏なんだ」

「」「よく使われる空路だから巡回も結構されているし”見張り台”もそこらに建ってる」

「」「…なのに敵が侵入した情報が戦術ネットワークに流れていない」


「」「…結論を言おうバイロン軍が本格的に動き出した

FI基地も…恐らく襲撃されている」


少年「そんな・・・じゃあフルツ小隊長やキールさんがっ!」

「」「あの二人は並大抵の事じゃ死なないが…並大抵じゃない事が今起きている」

「」「だから少年には先に戻ってほしいんだ 最悪の結末を避けるために」


「」「死地に少年を一人で行かせるのは俺もつらい だがこんな状態では…な」

口を噛みしめる「」を見て、少年が口を開く

少年「分かりました 僕…「」さんの分まで頑張ります」

「」「・・・ごめんな 俺も機体をなんとか直して必ずFI基地へ行く」


少年は「」を残し、飛び立った



少年と別れた「」は機体の状態を確認をしていた


「」「関節やショックアブソーバーはもう限界が来てるが…

幸いスラスター系統はまだ使えるな」

「」は応急的なメンテをする為、近くの”見張り台”に向かった


・・・・・・・・

”見張り台”に到着した「」は建物内に使える物がないか調べた結果…


1.あったよ!新品同然のアルト!

2.中破したアルトが隅にあった…これはパーツ取りに使えるぞ

3.車輪しかねえ!


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”見張り台”には大型飛行ユニット、ロイロイ、中破したアルトが残されていた

「」「うーん・・・あっこれ頭と脚部パーツはまだ使えるな」

建物で発見したロイロイに乗った「」は慣れた手つきで中破した機体から

脚部パーツを分離させ自分の機体に取り付けていく


「」「普段から整備兵に混じって機体を触っててよかったぜ」

何とか戦闘ができる状態になった機体に乗って「」は大型飛行ユニットに歩み寄る

「」右腕の動きが鈍い…動くだけマシか」

「・・・みんな、無事でいてくれよ」


「」は飛び立った

__戦火渦巻く住処(FI基地)へと__

30MM戦記・6話へ続く