30MM戦記・第三部ーFN基地を奪還せよー8話
FI基地に帰還した「」と少年に基地内はざわめいたがそれは当然と言えた
敵アンノウン機体の鹵獲とセミフォーマルクラスのパイロットの捕虜・・・
この前代未聞の快挙をたった2人で成し遂げたのだ
「」「うおおーーーい!整備班の野郎共ーー!!
「」「バイロンの秘密兵器を持ってきてやったぞー!!」
整備兵1「マジかあああああああ!!!!!!」
整備兵2「今夜は徹夜だああああああ!!!!」
整備兵3「上の連中が横槍入れてくる前にデータ取り急げ!!!」
整備兵4「俺カメラ取ってきます!!!」
少年「すごい熱気ですね・・・」
「」「そりゃ敵の秘密兵器をいじれる機会なんて滅多にないからな」
「」「おーーい!俺のアルトの修理を優先的にしてくれるよなーー!!」
整備兵・一同「修理だろうが改造だろうがやってやる!
さっさとそいつをイジラセロ!!!」
アンノウン機体を整備兵に渡した後、ディナンを独房へ入れた「」は部屋に戻った
「」「これって臨時ボーナス出るやつだよね!いくら出るかなー?!!」
調子に乗っていた「」の通信端末に連絡が入る
「」「もしもしー」
シゲ「ワシじゃシゲじゃ・・・どうじゃった戦果は?」
「」「いやー敵の秘密兵器っていうか極秘機体を鹵獲出来てさあ」
シゲ「そうかそうか!敵の秘密兵器を倒せたか!
どうじゃワシの作った機体は最高じゃろう!?」
「」「あ」
「」は思い出したシゲじいの機体が消滅したことを・・・
「」「シゲじい?あの機体さ・・・」
シゲ「なんじゃ?機体の腕でも取れたか?そのくらい大目に見てやる」
「」「消滅しちゃった」
シゲ「・・・ふぁ?消滅???」
「」「アンノウン機体の基地丸ごと消し飛ばせるスゴクツヨイ兵装食らっちゃて」
シゲ「食らっちゃって?」
「」「・・・シゲじいの機体は跡形もなく消え去りました」
__その後「」はシゲじいに1時間ほど怒られ続け乗っていた調子から転落した
今回の活躍により「」の”ドレスコード”が
”カジュアル”から”インフォーマル”へ格上げされました!
======================
>”ドレスコード”(強さの指標的なやつ)
>ドレスコードの序列 左が弱く右に行くほど強い
>ネイキッド < カジュアル <<インフォーマル < <セミフォーマル <<<< フルフォーマル
======================
「」に支給された臨時ボーナスは・・・
dice1d100=60 (60)万円
_???_
団長「ああ~どうすりゃいいんだ~~~!!」
団長「餓蝕兵器が連邦に鹵獲されるわディナン君は生死不明だわ…~~~っがぁ!!」
団長「”砂漠の要塞”の”アーチャー”と”ウォール”の邪魔さえなければッ!クソ!」
アンノウン機体の管理を任されていたバイロン軍の団長はイラついていた
ザンフォグ「まあまあ 今更起きた事を悔やんでもしょうがありゃせんぜ」
ザンフォグ「パァーっと!酒と女でもやって心機一転しやしょう!」
団長「酒と女かぁーそういや最近女と寝てないなあ…最後に寝たのは…30年前だったか?」
ザンフォグ「30年前って…団長何歳なんっすか」
団長「34万歳」
ザンフォグ「ガハハッ!じゃああっしは38万歳っすね!」
団長「は?何寝ぼけた事言ってんの…真面目に仕事してよ」
ザンフォグ「…団長、鏡見やす?」
―次の日―
ディナンの尋問は難航していた
ディナンは尋問官のどんな揺さぶりにも眉一つ動かさず、一言も喋らなかった
「」はディナンと縁がある(数回戦っただけ)という理由で尋問を行えと命令が下った
「」は同僚とペアになってディナンの尋問を行う事にしたのだが…
―尋問室―
「」「尋問をしろって言われてもなあ…やった事ないんだけど」
同僚「俺もだよ 殴って吐かせりゃいいのか?」
「」「それは流石に駄目でしょ…」
「」はしばらく考え込んだあと
尋問室の録画装置に飲んでいたコーヒーをぶちまけた
同僚「うおっ!何してんだ「」!」
「」「うわーコーヒーをこぼしてしまったーショートする前になんとかしないとー」
「」は部屋にある電源コードを全て引っこ抜いた
同僚「その機械にはこぼしてねえだろ」
「」「いやこれでいい 記録されてたら喋りにくいだろ?」
「」「記録より記憶に残る言葉じゃなきゃ駄目」
同僚「尋問は記録に残らなきゃ意味ねえだろーが」
ディナンの対面に座った「」は・・・
1.尋問を開始した
2.服を脱いだ
dice1d2=2 (2)
「」は突然服を脱ぎこの世の物とは思えぬおぞましい踊りを「」は踊った
同僚「なにやってんだ「」?!」
「」「エレクトリカルコミュニケーション」
同僚「は?ちょやめろ!」
「」「誰にも邪魔させない」
「」は同僚の静止も聞かず踊り続けた結果
同僚の顔は引きつったが
ディナンは動じた様子もなく「」を見ている
・・・・・・・・・
何事も無かったように服を着て椅子に座った「」は・・・
1~2.尋問を開始した
3.メルギブソン!
dice1d3=1 (1)
「」「俺の名前は「」あなたの名前は?」
返事はなくディナンは「」を見ているだけだった
「」「ここは連邦軍のF大陸2大拠点の1つFI基地だ 黙秘していても仲間は助けに来ないよ」
・・・
「」「話してくれたらこちらで用意できる物なら あなたにお礼として渡せるんだが…」
・・・
「」「軍の報復を恐れているなら亡命の手伝いもするよ」
・・・
ディナンは何も答えず、ただ「」を見ているだけだった
同僚「埒が明かねえなあ…一旦休憩しようぜ「」」
「」「そうだね…飲み物ぷりーず・・・」
同僚「りょーかい
ネイス(少年の名前)とローネ(少女の名前)に持ってくるよう連絡しとく」
___一瞬、ディナンの目が反応した
「」(?!驚いた…のか?なんで…?)
しばらくして少年がコーヒーをもって尋問室にやってきた
少年「キールさん 言われた通り飲み物を持ってきました」
同僚「サンキュー」
少年「このくらいの手伝いならいつでもやりますよ」
遅れて尋問室に入ってきた少女はディナンの姿を見るや
速足でディナンに近づき___抱き着いた
ディナン「ローネ・・さま?」
ディナンは先程の鉄のような無表情からは想像もつかない優しい顔をしていた
ディナン「よくぞ…ご無事で・・・」
同僚「え?ローネ(少女の名前)の知り合い?」
少年(なぜだろう…胸が痛い)
「」「なにっ元カレっ?!ボーイミーツガールで元カレは禁止スよね」
「」「えーっと…とりあえず事情を話してもらえる?」
ディナン「・・・・」
ディナンは少女の目を見た後、口を開いた
ディナン「ローネ様を発見 保護したのは貴様か?」
「」「ん?ああ 町でチンピラに絡まれている所を少年と協力して助けたよ」
ディナン「・・・そうか」
・・・
「」「・・・そうか じゃなくて!事情を話して…」
「」「録画装置の電源は切ったから気軽に話してよ
疑ってるならもう一度目の前でコーヒーを__」
ディナン「私の名前はディナン・トゥハ 齢は26
代々バイロン王家に使えている一族の者だ」
ディナン「このお方はローネ様 バイロン国の姫だ」
同僚「ローネって姫だったのかー・・・姫?!」
少年「本当なの?!ローネ!」
少女はコクリと頷いた
「」(銀髪バイオレットアイズのお姫様に仕える黒髪ブルーアイズの執事か…
あざといい…)
ディナン「私が7歳の時にローネ様が御生誕されて以来 ローネ様専属の執事を務めていた」
ディナン「あの悪夢が起こるまでは…」
ディナン「__事の始まりは今から5年前 バイロン軍の無人探査艇が
この星(地球)を発見した事から始まった」
ディナン「地球を発見した我々は地球の統治者に接触し交流を始めた」
ディナン「互いの文化や言語 技術を提供し合い・・・
我々と地球人は順調に親睦を深めていった」
「」(ん?…バイロンは3年前 突然現れ地球を侵略してきたはず…?)
ディナン「そして今から4年前にバイロン国王一家は地球に国賓として招待され
___そこで暗殺された」
「」・同僚・少年「?!」
ディナン「軍の機密情報では国王一家は車で移動中に爆殺された 場所はこの地…F大陸」
ディナン「国王一家を暗殺されたバイロン国はわずか1か月で強硬派が実権を握り
異例の速度で戦争が開始された」
「」「・・・いくつか質問を___」
尋問室の扉をガンガンと叩く音が「」の言葉を遮った
同僚「あー機械の電源全部切ったから不審に思われたか?」
「」「今日はここまでだな…全員いま聞いた事は口外禁止ね」
「」は入ってきた上官たちの追及を
おれじゃない
あいつがやった
しらない
すんだこと
・・・煙に巻いた
昼過ぎ、「」は少年に水族館のペアチケットを渡した
「」「今日は昼から小隊長チームは休暇!なので全力で遊べ!少女と水族館で!」
少年「ええ・・・?」
「」「遊べる時に遊んでおかないと大人になったら後悔するぞ!さあさあさあ」
少年「今はそんな気分じゃ__」
「」「少女が姫様だったのがそんなに気になるか?」
少年「!」
「」「何も変わらないさ少女は少女 少年は少年 深く考える必要はないぜー」
少年「「」さん・・・」
「」「水族館での少女の護衛は任せたぞ少年!
俺は姫×執事よりボーイミーツガール応援し隊!」
少年「ははっ…分かりました「」さんチケットありがとうございます!」
少年を見送った「」は同僚に連絡を取った
「」「同僚 チケット渡すから今から水族館へGO」
同僚「は?急に何言ってんだ「」」
「」「少年と少女を気晴らしに水族館へ遊びに行かせたんだけど」
「」「保険としてケンカ最強の同僚に陰から見守ってほしいんだ」
「」「それに同僚って好きだったよね?水族館」
同僚「・・・まあ好きだな」
同僚「つうか「」お前が行けばいいんじゃねえの」
「」「行きたいけど俺はやる事があるんだよね…
夜にいつものバーで一杯付き合うから…頼む」
同僚「しゃーねーなー」
町で借りているマンションに帰宅した「」はドアをロックしカーテンを閉めて
押入れからホワイトボードを引っ張り出した
「」「海外ドラマ見て衝動買い即押入れ行きになったこれが役立つ時が来た!」
「」「最近色んなことが起こり過ぎたからな…情報を整理しないと」
「」はホワイトボードにここ5年間のおおまかな出来事を書きだした
「」「疑問点は3つ 1つ目はディナンの話した内容の真偽」
・・・・・・・・・
「」「ディナンが話した情報を・・・これらの情報と照らし合わせると__」
(太字がディナンの情報、それ以外は連邦の公式記録)
>2099年・バイロン国が地球政府と接触を図る
~
2100年・アルト第1世代が完成(1年間で100機生産される)
~
2101年・1月・アルト第2世代の設計開始
>2101年・5月~6月(推定)バイロン国王が地球で暗殺される、バイロン議会が強硬派に
掌握され地球侵略決定
2101年・7月・突如、地球にバイロン軍が出現し侵略を開始
2101年・10月・3大大陸の1つ、ルインテ大陸全土が陥落、バイロン軍はF大陸へ進軍を開始
2101年・10~12月・百騎戦役(F大陸の8割をバイロンに制圧される)
~
2102年・1月・アルト第2世代がF大陸へ配備開始、劣勢だった連邦軍は盛り返す
~
2103年・アルト第3世代が配備されるも苦戦、連邦とバイロン軍は膠着状態となる
~
2104年・現在
「」「時期的に見て俺たちが乗ってるアルトは…
バイロンの技術を基にしてるやつだこれ!」
「」「超強いロボ作れたから相手の国王殺して宣戦布告したって事?
脳筋(ロック)過ぎる…」
「」「…しかし保身力高い系のお偉いさん方がそんな事するかなぁ?」
「」「とりあえずディナンの話は事実として考えておこう…」
・・・・・・・・・
「」「疑問点2つ目・・・アンノウン機体と___少年の機体」
「」「この2機の不可解な力は恐らく…」
「」「俺が少年の機体にこっそり乗った時に見つけたファイルに記載されていた__
__餓蝕(ガショク)粒子」
「」はホワイトボードに少年の機体データ内に隠されていた
ファイルの内容を思い出し書き出した
餓蝕粒子 著者_抹消済_
謎が多い粒子だが、バイロンの____閲覧不可___
また、非常に不安定で本来すぐに消滅する。
ある特定の条件下でのみ安定し、この世界に留まる。
この粒子を用いればアルトの出力を飛躍的に___閲覧不可___
”飢餓状態”と呼ばれる__閲覧不可__粒子が空間から染み出し__閲覧不可__
餓蝕粒子は空間を”上書き”して出現、
”上書き”された空間に存在した物体は餓蝕粒子とともに消滅する。
これを兵器転用したものが餓蝕粒子砲である。
餓蝕粒子砲の特徴、発射後約**秒で粒子は消滅する、発射された直後は髪の毛よりも細いが、
加速度的に粒子が___閲覧不可___、
発射地点から離れれば離れるほど攻撃範囲が増大する。
分かりやすく表記するならば高さ50キロ、
直径30キロの円錐を横に倒したような形状のビームが近い。
問題点は現時点では餓蝕粒子を安全に召喚する方法がなく、
多大な犠牲を伴う__閲覧不可__閲覧不可___
軍が求める水準に達したものは無いに等しく、__閲覧不可__
__閲覧不可____閲覧不可__
「」「このファイルが少年の機体にあったって事は・・・」
「」「少年の機体にもアンノウン機体が使った広範囲を消滅させる
武器が備わっている‥?」
「」「だがおかしい・・・技術の出所がバイロンとして…
こんな出鱈目な技術を他の星の人間に教えるはずがない」
「」「・・・情報が足りないがこれだけは言えるな」
「」「バイロンか地球に裏で蠢いてる奴がいる…いや あるいは両方に___」
・・・・・・・・・
「」「最後の疑問__少女ことローネについて」
「」「正直…一番不可解なんだよな…ローネの存在自体が」
「」「ローネはどうやって暗殺から逃れられたんだ?」
「」「恐らく一家揃って移動していたはず…なら一緒に爆発に巻き込まれたはずだ」
「」「たとえ奇跡的に生きていたとしても体中に傷跡が残る…
けどローネの腕や足には傷なんてない」
「」「仮にローネだけ車に乗っていなかったとして…
俺たちに出会う前の数年間をどう生きていた?」
「」「初めて少女に会った時 服装は奇麗だったし顔もやつれていなかった」
「」「身寄りのない少女が身綺麗に飢えずに生きていけるほど…F大陸は甘くない」
「」「あと不可解なのは___ローネの年齢だ」
「」「ディナンの年齢が26で7歳の時にローネが生まれたって事はローネは今年19歳」
「」「だがローネはどう見ても13~15歳だ」
「」「だがそれじゃまるで__
__暗殺が起こった時から今までのローネの時間が止まってたみたいだ」
「」「…ディナンがローネの年齢偽る意味もないし…謎だ」
・・・・・・・・・
ふと「」が時計を見ると同僚との約束の時間まで20分を切っていた
「」「っともうこんな時間だ!そろそろバーへ行くか」
「」はホワイトボードを入念に拭き取ってから押入れに仕舞い、バーへ向かった
日も落ちた頃、「」は約束していたバーに向かっていた
あと少しでバーに到着するという所で「」は見知らぬおばさんに呼び止められた
おばさん「すいませんお金を恵んでいただけないでしょうか」
おばさん「病気の子供を病院に連れていくお金が無いんです・・・」
「」「それはお辛いでしょう…おつらぁい」
不憫に思った「」はおばさんに・・・
1.臨時ボーナスの全額渡す
2.臨時ボーナスの半額を渡す
dice1d2=1 (1)
「」は臨時ボーナスを全額(60万円)を渡した
「」「これ…治療費の足しにどうぞ」
おばさん「!・・ありがとうございます」
「」(どうせあぶく銭だ!粋な使い方をするぜー!)
バーに入った「」が同僚のいるカウンターへ行ったとき、同僚は「」に笑いかける
同僚「よう「」 騙されたな」
同僚「今のババア病気の子供がいるって言ってただろ?あれ嘘だぜ」
それを聞いた「」は微笑んでこう言い放った
1.「よかった…病気の子供はいないんだ」
2~3.「同僚…今飲んでる酒の代金奢るからババア狩りを手伝え」
dice1d3=1 (1)
「」「よかった…病気の子供はいないんだ」
同僚「・・・今日は俺が奢ってやるよ」
同僚「お人よしバカに乾杯」
「」「馬鹿は余計だ乾杯」
「」と同僚はひとしきり酒を飲みながら下らない会話を交わした
同僚「そろそろ抜けるわ」
「」「今日は妙に早いな」
同僚「ちょい野暮用できた」
「」「じゃ今日はこれで解散だな」
「」は帰宅し就寝したが、同僚はその後「」を騙したババアを探しだし
取り返した金を難病の子供を支援する団体に寄付した
同僚「まったく世話の焼けるヤローだ・・・金は病気の子供に渡したぜ「」 」
―アンノウン機体撃破から3日後―
「」は修理を終えた機体のチェックを行っていた
整備兵1「「」ーお前の敵からパクったライフル強化しといたから威力と射程が伸びてるぞ」
整備兵1「それと装甲はお前好みに盛っといたぜ」
「」「わぁお爆乳~!うーんやっぱり乗り慣れたアルトタイプは落ち着くなぁ」
同僚「気楽そうでうらやましいぜ…こっちは新機体のセットアップでクタクタだ」
「」「同僚の新しい機体いいなー機敏に動けそう!ちょっと操縦させて」
同僚「余計なモン取り外した機動性重視のセッティングだ「」にゃ
ピーキーすぎて操縦できねえよ」
「」「はははこやつめ」
・・・・・・・・・
しばらくして「」と同僚の通信端末に小隊長から連絡が入る
小隊長「お前ら今から30分後にミーティングルームに集合だ」
「」・同僚「了解」
「」と同僚がミーティングルームに入るとそこには小隊長、少年、少女と__
”砂漠の要塞”の隊員であるジョーンズとルトーがいた
「」「ジョーンズさんにルトーさん!久しぶりです」
ルトー「久しぶりだな「」」
ジョーンズ「久しぶりー「」君 これで全員揃ったみたいだしミーティング始めるね」
―ミーティング内容―
・アンノウン機体の調査は機密性が高く研究機材が豊富なFTJ基地で行う
・捕虜のディナンはアンノウン機体の調査に必要になると判断同じくFTJ基地送りとする
・小隊長チームと”砂漠の要塞”2名を道中の護衛とし
起伏のない平坦な荒野ルートと砂丘が多い砂漠ルートで部隊を2手に分ける
荒野ルートではアンノウン機体を、砂丘ルートはディナンを護送する
作戦開始時間は本日14:00
ジョーンズ「以上 何か質問はないかな」
「」「スナイパーのルトーさんがなぜ射線が通らない砂丘ルートなんですか?」
ジョーンズ「いい質問だねえ「」君!それはね この任務が護衛メインだからだよ」
ジョーンズ「まっ平らな荒野で敵のスナイパーに輸送車を
狙い撃ちにされたらルトーだと守り切れないでしょー」
「」「あーなるほど…納得しました」
ジョーンズ「ついでで説明しておくと荒野ルートでアンノウンを護送するのは
敵大部隊との戦闘を避ける為だよ 敵がレーダーに反応しないと言っても
遮蔽物のない場所を大部隊で移動していたらすぐ分かるからね!」
ジョーンズ「アンノウン機体は必ずFTJ基地へ届けろと厳命が下ってるから大変だよー」
ジョーンズ「捕虜に関してだけど有事の際は現場の判断で処分してもいいと
許可が出てるから砂丘ルートの方が楽かもしれないね」
「」「・・・」
少年「あの…なぜもっと大部隊で護衛しないんですか?」
ジョーンズ「もっともな意見だねネイス君 大部隊で護衛しない理由はね」
ジョーンズ「関わる人間が増えれば増えるほど漏れちゃうんだよねー情報が」
小隊長「基地に内通者がいる__と?」
ジョーンズ「あくまで用心の為ですよフルツさん(小隊長の名前)」
・・・・・・・・・
荒野ルート(アンノウン機体輸送)にはジョーンズと同僚
砂丘ルート(ディナンの護送)にはルトーと小隊長が護衛に付くようだ
「」は・・・
1.荒野ルートを護衛する
2.砂丘ルートを護衛する
dice1d2=2 (2)
「」は砂丘ルートを護衛する事に決めた
「」「よろしくお願いします、ルトーさん」
ルトー「よろしく頼む 鷹の目」
「」「からかわないでくださいよ「」でいいです」
少年「では僕は荒野ルートを護衛しますね」
>荒野ルート:ジョーンズ・同僚・少年
>砂丘ルート:ルトー・小隊長・「」
ミーティング後、作戦時間まで機体の調整を行った「」は
14:00、FTJ基地へと出発した
―輸送車内―
「」はディナンのいる檻の前にいた
「」「悪いな 少女は少年と一緒に別ルートで移動中だ」
ディナン「・・・」
「」「といっても目的地は同じだからすぐ会えるぞ」
ディナン「・・・」
「」「これじゃまるで俺が独り言いってるみたいじゃん」
ディナン「・・・」
「」「はぁ…じゃあね」
「」はそういうとポケットからイヤホンを取り出し
耳に付けた時、カチャンと何かが檻の前の床に落ちた
「」がイヤホンを取る時に引っ掛かったのだろうか
…それはディナンが入っている檻の鍵だった
「」は気が付いていないのか、拾わずに去っていった
ディナン「‥‥」
―砂丘―
「」「次々と敵が襲い掛かってくるかと思ってたけど平和だ・・・」
ルトー「ここは見通しが悪い…各機警戒を密に」
小隊長「了か…おい「」 何で輸送車の上に乗った」
「」「暇すぎるから「」歌います!」
「」「変態みたいに笑う~♪君は最高の淫乱女WOWWOW~♪ヤリたい事ヤッたもん勝ち~♪」
小隊長「人の話を聞いてねえのかお前は!」
ルトー「…相変わらずだな「」」
「」「胸は~でかくなけりゃ~♪つまらないだろ~♪ケツを叩いて冒険しよう~♪」
「」「そうさ!!!s__
コンサート中の「」の機体に敵の弾丸がインサート
直後、ルトーは「」の機体の損傷から敵の位置を瞬時に把握し
カウンターショットを放った
ルトーのカウンターショットを敵は地中に潜る事で躱した
ルトー「__ッ気をつけろ!敵は下から来る!」
小隊長「…ッ厄介な」
「」「誰も俺の心配してないってひどくない?」
小隊長「任務中に昼寝か?さっさと起きろ「」!」
「」「扱いが雑!ちくしょう・・おにゅーの爆乳装甲がオシャカだ」
ルトー「「」敵は地中に身を潜めている…数は不明」
ルトー「敵は攻撃する際に地表に出てくる__その瞬間を狙え」
「」「了解 モグラ叩きは得意ですよ俺」
この戦闘はグダグダになったので保管庫版はダイジェストでお送りします
「」「機体(おれ)の爆乳があと少しでも貧乳なら死んでいた…」
小隊長「お前は一度死んで人生やり直してこい」
ルトー「どうやら「」が倒した奴で最後のようだ」
ルトー「敵の増援が来る前に急いでこの場から離脱する各機俺に続け」
こうして「」たちは砂丘を無事切り抜けFTJ基地へ到着した
―FTJ基地―
「」「あれ?FTJ基地ってこんな場所にありましたっけ?」
ルトー「FTJ基地は定期的に移動している」
「」「へー‥‥ん?移動?基地が?」
ルトー「基地の各ユニットが分離・移動できるように設計されているそうだ」
「」「ビックリドッキリ基地過ぎる・・・」
ルトー「位置を特定されたくない理由がある という事なんだろう」
基地にはすでに荒野ルートを通っていたジョーンズチームが到着しており
アンノウン機体を格納庫へ搬入していた
ジョーンズ「ルトーそっちはどうだった?」
ルトー「敵が地中に潜んでいた」
ジョーンズ「こっちは待ち伏せされて超遠距離から狙撃されたよー何でだろうね?」
ルトー「偶然 と思いたいな」
少年「あれ?「」さん新しい装甲はどうしたんですか」
「」「敵の攻撃で弾け飛んで爆乳が貧乳になっちまったよ」
少年「ははっでも無事でよかったです」
ジョーンズ「アンノウン機体の調査は明日からやるから、みんな今日は休んでいいよー」
「」「ジョーンズさん!捕虜と二人だけで話したい事があるのですが」
ジョーンズ「尋問室なら空いて__」
「」「いえ・・・外の景色を見ながら開放的な気分で話したいのです」
ジョーンズ「‥‥ちょっと待ってて」
5分後…ジョーンズが手に何かを持って戻ってきた
ジョーンズ「これを捕虜の足に付けるなら許可してもいいよ」
「」「これは奴隷が良く足に付けているやつ!鉄球はないけど」
ジョーンズ「基地から出ると足輪が爆発して足首から下が無くなるけど死ぬ事はないから」
「」「わぁ…」
「」は足輪をディナンの足に付けて人気のない場所へ移動した
「」「…なんで逃げなかったんだ?」
ディナン「何のことだ」
「」「護送中…俺が目の前で檻の鍵を落としたのに逃げなかっただろ」
ディナン「‥‥!」
「」「敵と交戦中の時にでも脱出すれば
後で様子を見に来たバイロン軍にでも拾ってもらえただろうに」
「」「俺がもし少女…バイロンのお姫様の生存が確認出来たら是が非でも逃げて報告する」
ディナン「・・・」
「」「逃げなかったって事は…もしかして少女がバイロンに帰ると危険なのか?」
ディナン「なぜそう思う」
「」「誇りをもって仕えていた王様一家を殺されたにしては…
あんたが地球人を見る目に嫌悪感がない」
「」「…つまりあんたは__」
ディナン「__そうだ 私はバイロン人が王家一家を暗殺したと考えている」
「」「…やっぱりか」
ディナン「もし姫様が生きていると知れれば…また御命を狙ってくるだろう」
「」「もし連邦に少女がバイロンのお姫様だって知られても危険じゃない?」
ディナン「今のバイロンにお戻りになられるよりは安全だ」
・・・・・・
「」「暗殺を企てた首謀者の目星はついてる?」
ディナン「地球を発見した頃から軍に不穏な動きがあった事は確認できたが
証拠は見つかっていない」
「」「うーん少女を故郷へ帰してあげたかったけど…こりゃ当分は無理そうだなぁ…」
ディナン「話はこれで終わりか」
「」「最後に一つだけ ディナンあんたは軍人か執事…どっちだい?」
ディナン「‥‥私は王家に仕える者だ 今も昔も__変わる事無く」
「」「その言葉が聞けて安心したよ…そろそろ戻ろう」
「」とディナンはジョーンズの元へ戻った
ジョーンズの元へ戻るとアンノウン機体の調査が始まっていた
「」「調査は明日からじゃありませんでした?」
ジョーンズ「秘密を知る人間は少ない方がいいって昼間のミーティングで俺言ったよね?」
「」「いやーいい性格してますねぇ…」
ジョーンズ「ははっそれほどでも!」
ジョーンズ「この機体に関わった人間だし「」君と捕虜君にも立ち会ってもらうよ」
「」「了解 知ってる事を話してくれディナン」
ディナン「…私もこの機体の全てを知っている訳ではない」
ディナン「ただ最初に言っておくが死にたくなければ
コクピットの座席下にある箱には触れない事だ」
ディナン「無理に動かそうとすれば機体は自爆する」
ジョーンズ「怖いねー機密保持用の自爆装置か何かかな」
ディナン「…適応体が納められている あの機体のコアといっていいパーツだ」
ジョーンズ「適応体?」
ディナン「連邦軍のFN基地を消滅させた餓蝕砲の制御パーツといったところだ」
ジョーンズ「___それを取り外す方法は?」
ディナン「適応体の管理者に登録された者なら取り外せる‥‥私は管理者の内のひとりだ」
ジョーンズ「じゃあ今からこの3人でコクピットに行って調べようか!」
「」「ええ・・・俺は遠くの方で見てます」
ジョーンズ「あの機体が自爆したら何処にいても死ぬよ?
なら秘密兵器の心臓部を見ないと損だよ!行こう「」君!」
「」はジョーンズに引きずられていった
―アンノウン機体コクピット内―
拳銃をディナンに向けながらジョーンズは言った
ジョーンズ「しないとは思うけど妙な動きをしたら撃つからね」
ディナンが座席の下にある長方形の箱に触れた時、機会音声が流れた
:指紋認証中・・・
管理者ディナン・トゥハと確認・・・セキュリティを解除します
長方形の箱に繋がれていたケーブルが自動的に外れていく
そして最後に箱が開き___その中に入っていたのは・・・
1.赤い液体で満たされた容器に入った”臓器と脳”
2.・・・ぬ?
dice1d2=2 (2)
箱に入っていたのは___一匹のねこだった
ジョーンズ・「」「は?」
ジョーンズ「えーとこれは…手品か…何か?本物の中身はどこ?」
ディナン「‥‥私も中身を見るのは初めてだが‥‥まさか適応体がねこだったとは‥‥」
冷静なディナンが少し動揺していた
ジョーンズ「・・・君は管理者じゃなかったっけ」
ディナン「今までは接続を解除しても箱は開かなかった
機体から取り外し後はすぐに団長の部屋へ運んでいたから私が箱を開ける事も無かった」
「」「箱の中身が適応体ってその団長に嘘を吹き込まれたんじゃ…?」
ディナン「それは有り得…なくもない」
ジョーンズ「箱自体が起動鍵の役割をしていて中身はどうでもいいのかもしれないよ」
「」「って事はねこは紛れ込んただけ?んもーちゃんと機体に繋げる前に
箱バンバンしないと駄目じゃないか」
ディナン「・・・」
ジョーンズ「とりあえずこのネコ持っててよ「」君」
ジョーンズはねこを抱き上げ「」に渡した
「」「ボックスインキャッツ!をなんで俺が待たなきゃいけないんですか」
ジョーンズ「俺は拳銃で捕虜を牽制しなきゃいけない 捕虜は機体の操作してるけど
「」君見てるだけだよね」
「」「そりゃそうですけど…」
ジョーンズ「さっき捕虜とふたりだけで話す事を許可してあげたのは誰かなー?」
「」「はい…「」ねこ持ちます…」
ジョーンズとディナンは機体の調査を続けている
「」は最上段のデッキに上がり、窓を開けて夜風に当たっていた
「」「お前も災難だったなー箱に入ったばっかりに飼い主と離れ離れなんて」
「」「こんな荒野で野に放したら死ぬし…これからどうなるんだろうなお前さんは」
「」「おっと自己紹介がまだだったな俺は「」!よろしくな!ボックスキャッツ!」
「」「…ってねこに言っても分からないか」
?{うるさいんぬ}
誰かの声が聞こえた気がした「」だったが、辺りには誰もいない
「」「___誰もいない・・・よな?」
その後機体の調査が終わり、ねこを自室に連れ帰った「」は寝床に付いた
―翌朝―
PPPPPPPPPPPPPPP
目覚ましの音が部屋に響く
「」「ふわぁぁぁ~~~~まだ寝るぅ~~」
「」が寝返りをうつと何かふわふわと柔らかいものに当たった
「」「んん~~ねこやーらけー♡おっ__」
?{重いんぬ!}
「」「はぇ?!ねこが…しゃ…シャベッターーー?!」
?{うるさいんぬ!}
「」「ん”ん”ひゅばあ”あ”あ”あ”あ”あ”」
ねこに引っ掻かれた「」は世にも奇妙な叫び声をあげた
30MM戦記・9話へ続く
* 最後に生存特典を選択します
1武器を強化したい
2.装甲強化したい
3.スラスター増設
4.???
dice1d4=2 (2)
装甲の強化を行います
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